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東西南北
1386号「社会人として大事なことは」
▼大学を卒業以来ずっと生命保険会社に勤める友人がいる。友人は胸に差すボールペンにとても良いものを使っているので、何故かと聞いてみると、「職業柄、お客様に持っているボールペンを渡してサインを書いてもらうことがあるのだが、その時のため」とのことだった。
▼そのサインで長い時間お客様の人生をお預かりする会社に相応しい気の遣い方だと思った。
▼「いつそのように思ったのか」と聞いてみると「社会人になって割とすぐ」で「特に誰かに教わったわけではないが、入社以来ずっとそうしている」とのことだった。
▼また、友人には二人の息子がいるのだが、社会人になる時にはボールペンをプレゼントした。順風満帆な社会人生活であってほしいという親心が込められている。
▼自分も父である先代社長の仕事部屋に向かい黙々と原稿を書く後ろ姿を見て育った。多くは語らなかったが、その仕事に対する姿勢から多くを学んだように感じている。
▼「10年続けば一人前」という言葉がある。一つの職場で10年働き続けることはなかなか容易ではないかもしれないが、仕事を続けられるように環境を整え働きやすくすることが大事だと感じている。もうじき4月。新年度の始まり。
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